生理周期と心身の関わり

生理周期と心身の関わり



女性の心身は、生理周期に大きな影響を受けます。

25~38日と言われるの生理周期、
女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が
変化することで大きく4つの時期に分けられます。

「生理」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」
生理が終わってから排卵までのエストロゲン分泌が多い期間を「卵胞期」
排卵後から次の生理が始まるまでのプロゲステロン分泌が多い期間を「黄体期」と呼びます。




卵胞期はエストロゲンが増加し、着床に向けて子宮内膜を厚くします。
排卵期にはプロゲステロンが増加して子宮内膜を安定させます。
着床が無いとエストロゲンとプロゲステロンの分泌は急激に低下し、
不要になった子宮内膜が膣から排出されます。これが生理です。



生理周期に伴い心身に起こる変化

1.「卵胞期」は最も安定した時期
エストロゲンの分泌が最も盛んで副交感神経の働きも活発になり気分は安定。
優しくなったり、外向的になったりとポジティブな時期です。
また新陳代謝が活発なので血行が良くなり、肌や髪の調子も良く
ダイエットの効果も出やすいなど、心身ともに好調期です。


2.「排卵期」はだんだん不安定に
排卵にはホルモンバランスが大きく変化します。
気持ちの起伏が激しくなり情緒不安定気味になります。
エストロゲンの分泌が減少し肌の調子も不安定に。
冷えやむくみ、腹痛、だるさといった体調不良も起こりやすくなります。


3.「黄体期」は心身ともに不調になりがち
プロゲステロンの影響で、イライラや不安感を覚えます。
怒りっぽくなったり、逆にやる気が出なかったりなど不安定な心に。
身体は妊娠に向けて水分や栄養素をため込むようになります。
生理前のむくみや太りやすくなったりするのはこのためです。
ニキビ、シミやソバカスができやすい時期でもあります。
また胸のはりや痛み、便秘や肩こりなどの不調も現われます。


4.「生理」は不調から安定に向かう

体全体の血行が悪くなり冷えや頭痛、生理痛が現れます。
また生理の出血によって貧血気味になり、身体のだるさも現われます。
生理が終わりに近づくとエストロゲンの分泌が始まり、気分も回復します。
肌が敏感になりやすいためかぶれや湿疹、肌荒れが治りにくい人もいます。




たった約1ヶ月の間に、女性の心身はこんなにも変化を伴っているんです。
今はどの時期なのかを知っておくことで、上手く自分と付き合っていきましょう。

日頃からのケアでこの変化をできるだけ小さく、和らげることで
もっと毎日を心地よく朗らかにお過ごしただけるはずです。